始めたいけど、何が必要なの?
3Dプリンターを使って見たいけど、売ってる3Dプリンターの装置を買えば使えるものなの?他にも色々準備しないといけないの??
そんな風に、興味はあるけど何が必要かわからなくて手を出すことをためらっている人
いるのではないでしょうか?
また、
3Dプリンターっていうとパソコンで3Dモデルを作ったり、設備を導入したりと難しそうで装置を買っても結局使えないのでは?
と、心配になる人も多いかと思います。
ここでは、そうしたこれから3Dプリンターを使い始めようかと考えている方にどんな準備をしていけばよいかを紹介していきます。
自己紹介
私は、職場で家庭用の3Dプリンターを補助具作りに利用しています。
また、家では
- ・自分でイメージしたものを形にしたい!
 - ・もっと精度の高い物を作りたい!
 - ・ちょっと複雑な物を作りたい!
 
と思っていたら、3台導入してしまいました(^-^;
3Dプリンターでモノを作ることにこんなにハマると最初からわかっていたら装置は限定したんですが、、、
まぁ、それは結果論ですね。
ただ、
 実際に3Dプリンターを使って見て、
 結果を元に次の3Dプリンターを購入して
 さらに、利点、欠点について考えてみる。
そんなことを繰り返したので、初めて導入する時にどんなことに悩むのかは経験でわかります。
家で趣味に使いたい人、会社でちょっとした試作品や展示会などの小道具を作るために3Dプリンター購入を検討している人。
そんな方が、始めやすくなるように知っておくとよいことを解説していきます。
3Dプリンター使うのに何が必要なの?
詳しい説明はさておき、3Dプリンターでのモノ作りを始めるときに何が必要になるかを「7つ」まとめました。
1.3Dプリンター本体
15,000円~400,000円程度(家庭用3Dプリンター)
  (最初に購入する装置としては、3万~10万程度をおすすめ)
2.3Dモデルデータ(STLファイルなど)
  ・作りたい作品を3Dでモデリングしたデータ
  ・自分で作らなくてもネットでダウンロードも可能
  ・オリジナルで作るには、モデリングソフトが必要
3.3Dモデルを作るためのモデリングソフト
  ・基本、パソコンにインストールして使用する
  ・3Dプリンター本体の購入メーカーがモデリングソフトをセットに
   してくれているケースもある。
  ・無料で使えるフリーのモデリングソフトもある
   私のおすすめは、以下2つのソフト
     ①Fusion360
     ②blender 
どちらも、3Dプリンターのモデリングにも使える多機能ソフト
4・モデリングソフトをインストールするパソコン
5.スライサーソフト
  ・3Dプリンターで印刷できるように3Dモデルを加工するソフト
  ・2項の3Dモデルデータ(STLファイルなど)をこのソフトで加工
   して初めて3Dプリンターで印刷できるようになる。
  ・3Dプリンターを買うと、メモリーカード、
    またはネットでダウンロードできるかたちでついてきます。
6.作品を作るための材料
  ・フィラメント(線上に固めた樹脂を巻き付けたリール)
     ⇒FDM方式(熱溶解積層法)
  ・3Dプリンター用のUVレジン(紫外線で硬化する液状の樹脂)
     ⇒光造形方式
  ・その他(家庭用では使いません:気にしなくてよし)
     金属や、樹脂の粉末 ⇒ 粉末焼結(SLS)方式
     粉末の石膏と接着剤 ⇒ バインダジェット方式
     インク状の樹脂   ⇒ インクジェット方式
7.その他
 消耗品類
  ・ノズル
  ・3Dプリンターのテーブルシート(FDM方式)
  ・洗浄用溶剤(IPAなど:光造形方式)
 補助具
  ・へら
  ・ニッパー&ペンチ
  ・ヤスリ
  ・耐震、防音グッズ
まとめ
上記7つを用意すれば、3Dプリンターでの物づくりを始めることができます。
ちょっと細かく書きましたが、パソコンをお持ちであれば、
 ①3Dプリンター本体を買う
 ②作品を作るための材料を買う
  (テスト用に多少は装置についてくるので使いきってから買えばよい)
 ③ラジオペンチ、ニッパーくらいは工具があったほうが良い
  作った作品の不要な部分を除くのにカッターは危険なのでニッパー推奨
これが基本購入して準備する最低限です。
後のソフト類は、3Dプリンターについてきたり、無料でネットでダウンロードできるものになります。
結局、💰いくらかかるの?
なめらかな表面の仕上がりにしたい!
細くて繊細な部品が作りたい!
サイズの大きな物が作りたい!
こういった個人の目的によってもちろん変わってきます。
ただ、初心者が最初に使って見るという条件で考えると。。。
使うだけなら2万円程度で可能かな~と思いますが、ある程度使い勝手と精度を考えると、本体と材料代で4万円くらいが下のラインと考えてもらうのがいいと思います。
しかし、このクラスだと出来ることには限界があります。
特に使える材料が限定されるのが、慣れてくると歯がゆいです。
もし、出来ることが限られて、後々3Dプリンターを買い直さないといけないのは避けたい。
少し高くても、永く使えるほうがよい。
そう思うのであれば、10万くらいを目安にしてもらうといいと思います。
作れるサイズは15㎝角程度でしょうか。
それ以上に、一体型で30㎝程度の大型まで作りたいとか、
フィギュアとか本格的に造りたいとか
フルカラーで着色できる装置がよいとか、、、
 そうなってきたら、、、後は財布と相談してお好みで(^^♪
3Dプリンターの種類
FDM方式(熱溶解積層法)
 利点
  ・取り扱いが簡単(線状の樹脂をノズルに刺せばよいだけ)
  ・安全(火傷は注意:子供がいるなら箱型推奨)
  ・安い材料が選択できる
欠点
  ・光造形方式に比べると、積み重ねている積層の跡が目立つ
  ・細い部品を作るには向かない
 取り扱いのしやすさ、安全性の面から、初心者にはこちらをおすすめ
 
光造形方式
 利点
  ・FDM方式に比べて、滑らかで、細かい部品を作れ、
   繊細なディティールを表現しやすい。
   足の細いベンチなど、ミニチュアのジオラマとか作るのにはおすすめ
   細かい表情を表現したフィギュアなどにもおすすめ
欠点
 ・有機溶剤を使うので、安全面に注意が必要。廃液処理も。
 ・印刷した後に洗浄したり、乾燥したり手間がかかる
 ・材料が高いので、たくさん作ると材料費がばかにならない


			
			
			
			
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